現在、日本全国の建設業の業者は約45万社ございます。年々減少傾向にあり、ピーク時の平成12年と比べると約13万社が減っております。
平成28年のデータでも廃業した業者は約2万社あり、新しく創業した数よりも少ない結果となっております。
しかし、塗装業界だけは違います。塗装業者は、何と1年間で約2千社も増えているのです。しかし、人口減少化が進む日本で、塗装のニーズはそんなに増えているのでしょうか。
公共事業の一環であれば、そのニーズは増えています。高度経済期に建てられた建築物を新しいカタチに甦らせる必要があるからですね。そういった公共事業からの受注は、主に大手企業が請けています。
しかし、一般家庭ではそこまでニーズは増えていません。なのに、業者が乱立しているのです。そのことによって、職人不足が生じ、技術力も低下しているのが現状です。
なので、中には適当な施工を行ったり、高い請求が来たりと、いわゆる悪徳業者と言われる業者も存在します。

一般家庭の塗装の目的は主に2つあります。
1つ目は新築時の塗装。2つ目は塗り替えです。
今から30年ほど前は、その割合は半分でした。
しかし、近年は新しく新築を建てるというよりも、「長く暮らせるような家」という需要が高まっています。
よって、現在の塗装の依頼の内、約80％が塗り替えによる塗装を依頼しているのです。
塗装を行うことで、ご家庭を長く安全に保つことができます。塗装とは、現在ではリフォームといった意味も含まれるようになったのです。
このような「塗装は家のメンテナンス」という意味を込めた「ペインテナンス」という造語も誕生しました。

塗装の目的の一つは、建物の美観を高めることにあります。
しかし、塗装をする外壁は、お住まいを守るものです。よって、塗装をすることで、お住まいの安全性を保つという目的がございます。
主な目的は以下の通りです。
・防水性が高まり、雨漏りを防ぐ
・耐久性が増し、地震に強くなる
・断熱効果を向上させ、光熱費を抑えることができる
・外壁に付着した汚れを、雨などによって自然と落とすセルフクリーニング効果がある